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Vol.110

 
 

◆『まだらボケ』・・・かな?と感じたら即決断行

 近頃はもの忘れがひどくて・・・・と心配そうにぼやく人、今日の食事や昨日の行動など忘れてしまう人、人と会う約束をしていたことを忘れてしまう人などの話を良く耳にします。

 それは老いた両親のことばかりでなく、自分自身や伴侶のこととして、日々の生活に不安を持っている人は決して少なくありません。

 『まだらボケ』とは、普段は正常な様子が見られるのに、特定の機能が極度に低下したり、時間帯によって機能低下の程度が異なっているといったように、認知症の症状の現れ方にムラがあり、親族や友人などの困惑を招きやすいという状況になっています。

 新らたに体験したことを覚える能力(記銘力)が低下すると、外出していたことを忘れて「私は家に居たよ!」と言うし、ついさっき食べた食事のことを忘れ「まだ食事をしていない!」と言ったり、これらの“体記憶の障害”には家族の困惑はいかばかりか想像に絶するものがあります。

 それでも、朝から晩まで継続的に異常状態であるわけではなく、しっかりとした正常状態と驚くような言動があるボケ状態が入り交じっているのだから、周囲の人の方がそれを症状として理解することしかない。
 あることに集中してこだわり続ける言動や、自分が不利になるようなことは絶対に認めようとしない、被害妄想的な言動なども症状として見られるようです。

 自分で「あれっ!おかしいな?」と感じたら、自分の「脳」を意識してボケないように訓練することです。

 また、「脳」の働きに関係する血管病や心臓病の原因となる糖尿病や高血圧症を予防するためにはストレスの軽減、適度な運動、青魚と野菜の摂取に努めるようにします。

 自分の身体は自分で意識的に知っておくためには、血圧、血糖値、コレステロール値を定期的に記録をとっておきましょう。

 特に仕事から離れたりした場合は、脳にたいする刺激が低下しがちなので、何ごとにも好奇心を持ってチャレンジしたり、記憶力トレーニング(ブレインタッチ)をして脳に刺激を与えます。

 自宅に引きこもりがちな人は認知症になりやすいというのは、他人と接する機会がなくなり、会話をすることも激減し脳の活性化とは逆行してしまいます。

 そういう意味では、引退して人との関わりをなくした人と現役で仕事をしている人との人と接する機会の差は大きく、引退してから3年後の状態は要注意です。

(「ブレインタッチ」は、認知症予防のための簡易診断スケールです。)

◆『まだら認知症』で・・・・契約行為はダメか?

 認知症予防指導士、リスクカウンセラーとしての見地で警鐘を鳴らしておきたいことがあります。それは、家族の日常行動に「まだらボケ」の症状を見つけられるのは家族しかないということ、また、「まだらボケ」は直ぐに「まだら認知症」となることを理解して、家族としてできることをしておかなければなりません。

 もしも、医者から「認知症」と診断されてしまったら、相続対策をすることも、事業承継を進めることも、かなりの困難を要することになってしまいます。

 なぜならば、健常者としての契約行為も本人がそれをすることができなくなってしまい、後見人をつけて裁判所の許可を得ながら出なければ執行できなくなるからなのです。

 ですから、「まだらボケ」が見られるかなり早期の段階で認知症予防の訓練をして症状の進行を抑えるようにして、美しい『終活』の作業を進めていくことが大切になってきます。

 本人の意思が十分に反映した『終活』を進められると言うことは、家族にとっても幸せなことであり、例え「認知症」になっても温かく見守ってあげられることになるでしょう。