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Vol.70
収入のない学生、主婦もカード利用ができたが…
 

 

◆収入のない学生、主婦もカード利用ができたが…

 
 

18歳の青年たちが利用するクレジットカードは大学に入って教科書、参考書などを購入するために必要だからという理由で「大学生協」を通じて契約手続きをしているようです。

それは、大学の事務方の大幅な事務量の削減に結びつき、さらに、損害保険料の自動引き落としなど容易にできるため、大学の収入源の一つでもあるから、大学にとっても、カード会社にとってもそのメリットは大きい。
収入のない大学生にカードを作成するのは、暗黙の了解として保護者の与信度によるものだと思われます。
 
しかし、卒業は決まったものの就職できない学生が多い昨今の社会事情では、何となく危うげな感じがしてならない。
 
ある専業主婦が、最近になって某デパートの友の会に加入して利用していたクレジットカードの利用限度額が100万円から30万円に減額されてしまい、利用残高が新たな限度枠の30万円を下回るまでは買い物ができなくなったという。

デパート自体がカード会社との提携契約を解消したために起きた現象だ。デパートの新たな審査基準で、新規発行の手続きをしたが、夫はすでに定年で退職していて年金生活に切り替わっており、まさにご主人の「与信力」が改めて審査されることになり、利用限度枠が30万円に引き下げられたのでしよう。

「改正割販法」「改正貸金業法」により様々な影響が生じることでしょう。
 
クレジットの利用限度枠には、ショッピングもキャッシングも含まれており、中には数百万円の利用残高がある主婦もいるのが現実なので、それらの主婦がどのようになってしまうのか心配な限りです。




 

◆不使用のカードも、所持していれば債務と見なされる…

 
 

 「改正貸金業法」は、従来のままでは多重債務者が増加の一途を辿るであろうという問題点と、弱者を狙って高利の融資をするヤミ金業者を取り締まるのが目的で、融資金額の枠を定めるため「総量規制」という手段を執ったものです。
 
この法律は、解禁業者に対し「返済能力のない人」に融資をすることを制限するために、厳しい調査義務を負わせた。原則として借りる人の年収の3分の1を超えて貸してはいけないと規制しています。
 
また、万一の時に便利だという理由で、何枚ものクレジットカードを持っている人を見かけますが、キャッシング限度枠が50万円が2枚、100万円が2枚、更に200万円が1枚というように所有している場合、その5枚のカードの合計が500万円となり、全く利用していなくても500万円の借金があるとみなされてしまいます。

 最近発行されているクレジットカードにはキャッシング機能を取り外したものが見られるようになっているのも改正法施行によるものなのでしょうが、もう一度自分のカードを見直してみてはいかがでしょうか。






  ●マイレージ症候群?、カードポイント症候群?  
   
近頃のTVコマーシャルやカード愛好者の中で、クレジットカードを利用すると「マイレージが溜まる」「ポイント●倍」というように、いかにもお得感があるかのように言葉が踊っていますが、リスクカウンセラーとしては大変気がかりなことなのです。
 
債務超過の人の相談で、カード会社の残高を如何にしたら少なくできるのかを話し合うとき、クレジットカードの利用を止められない方が多いのには驚きます。
 
専業主婦が、スーパーでの買い物にクレジットカードを利用している例は多く、止められない理由は、カードで買い物をするとマイレージに反映するとか、ポイントが有利になるということで、何度も説得するのですが、一向にカードの使用を止められないのです。
 
十分な余裕をもったクレジットカードの利用者はまだしも、買い物やキャッシングによる債務残高が年収をはるかに超えているような利用者には、近い将来、大きなダメージがあることは十分に予測できます。
 
クレジットカードの決済の資金が、2ヶ月毎の年金であったり、夫から受け取る家計費というように限られている人の場合には、カードの利用枠は自分自身に厳しく管理しなければ最悪の事態になることが心配されます。
 
クレジットカードの決済のために、街金融に駆け込むことだけは、絶対にしてはいけません。間違いなく、新たな地獄への悲惨な道を辿ることになってしまいます。


 
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コーヒーブレイク    
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九州の友人の紹介で、

世界特許の風洞発電所・開発会社の社長からいただいた

黄金タワーの写真です。

コロニーの中心に高さ50mの近未来型の発電所の完成予想図だ。 

風速2mでも発電でき低周波騒音も発生しない。 

各地の自治体でも検討が始まり、

送電線を引き込まないエコロジーな都市の誕生が楽しみです。