先日、
お客様の住宅ローンの借入申し込みの手続きに立ち会う機会がありました。
申込用紙には、
勤務先、勤務年数、年収、現在の借入先と借入金残高を書く欄の横に
「所持しているカード」
という欄がありました。
いくつもの
見慣れたクレジットカード会社の名前が印刷してありました。
V社、
m社、
D社の
ゴールドカード、
銀行系のカード、
信販会社のカードなどと…
本人が所持しているカードに○を付けるようになっていました。
与信度の確認のためです。
窓口の担当者が説明していました。
「クレジットカードにはそれぞれ与信枠がありますから、それぞれのカードが100万円の与信枠があると5枚のカードを持っていれば500万円の借入があるものとしてチェックされるのですよ…。」
既に住宅ローンの借入があって、
その残高が2000万円だったとすると
カードの与信枠と併せて2500万円の合計債務があると
理解しておかなければならないというのです。
与信枠があるということは、
いつでもその枠の範囲で借り入れできるわけで…
僅かな期間で債務が発生することもあり得るからなのでしょう。
「借金も財産のうち…」
などと公然と言われていた時期もありましたが、
債務は少ないにこしたことはありません。
ですから…
クレジットカードを何枚も所持している人が
「自分はこんなにも与信度が高いのだ…」と
誇らしげに語るのは結構なのですが、
そういう人の中に、
自分が持っているクレジットカードの
合計与信枠を上回るだけの現金を持たない人がいたとすれば…
その人は債務超過になる人種の予備軍ともいえる、
とても危険なゾーンに
少し足を踏み入れているということにもなるのです。
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