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Vol.28
便利なカードの魅力と魔力に気がついて…

     
  便利なカードの魅力と魔力に気がついて…
 
 

インターネット・ショッピングが大きく成長し売上が急増しています。いまでは、中学生や高校生までもがインターネットを当たり前のように活用する世の中になりました。社会人になり…大学生になり…ひとり1〜2枚ぐらいはカードを所持しているのではないでしょうか。ネットのプロバイダーとの契約は、カードを持っていなければ出来ないと思っている人がほとんどです。だから…すぐに「カード」を作りたくなります。

 初めは預貯金口座の入出金のための「銀行系カード」でしょう。給料が銀行口座に振り込まれるのが当然になっていますから、仕事が終わってからの入出金には大変便利ですし、必要不可欠です。ところが…、その銀行系の預金口座に対して貸付枠が付いて、20万円ぐらいは借入ができるようになります。預金が少なくなっても借りられるシステムにいつの間にか入ってしまいます。

 次にショッピングのための「信販系カード」です。買い物を繰り返すうちに少しずつ「ポイント」が貯まりますから、ポイントで気に入った商品と交換するのも楽しみになってきます。さらに繰り返しカードを利用してきちんと決済していると…利用明細書を見ると「限度額アップ」になっています。初めは10万円の限度枠だったのが20万円になり…30万円になり…50万円になり…100万円になっていきます。
  確かに収入も少しずつ上がっていきますから…ある程度までは個人としての資金繰りはできるのでしょうが…毎月のように20万円を超える決済をしている人もいますから資金繰りが大変だと思います。「信販系カード」の「キャッシング・サービス」は、サラ金利用の「登竜門(?)」です。困ったものです。

 買い物をしすぎて資金繰りがきつくなると「限度枠」の範囲で現金を手にすることができます。日々の生活費を一時的に賄うつもりで借りたのに…決済の日が近づくと給料だけでは足りないことに気がつくのです。
近づいてくる「信販カード」の決済額が、もらう給料だけでは足りないと分かると慌てて「サラ金カード」をつくるようになります。 

 
     
  カード利用は…手形決済と同じだと考えよう  
 

 便利さを考えると「銀行系カード」を持つことはやむを得ないこととしても、「信販系カード」や「サラ金カード」を持つことが便利さだと考えてしまうと大きな問題があると思います。
  やれ…「ゴールドカード」だ…「プラチナカード」だ…「ブラックカード」だ…とひけらかしている人を見かけますが…安易に借入が出来る「借金カード」にはグレードもへったくれもありません。

 カードを利用する人は、「支払手形」を発行している中小企業経営者のそれと同じことになる可能性があることを決して忘れてはいけないことだと思います。

 ましてや…会社として「支払手形」を発行し、その社長が「信販カード」を利用しているようでは万一の時の負債額を考えると恐ろしくなるほどの金額になる。返済できないのになぜ借りるのか…。
  「支払手形」でも「信販カード」であっても、薄々でも決済できないことを感じ始めていながら利用しているのであれば、「未必の故意」と云われても弁解の余地もなく、もはや…それば犯罪とも云えるのではないでしょうか。

 年収600万円の人が住宅ローンの外に毎月20〜30万円の資金繰りをしているとしたら、いつかは破滅することは明らかなことだと思います。
  倒産寸前の経営者が、待ったの効かない「手形決済」で苦しんでいるのに匹敵するものであることを知っていてほしいと思います。


 
  ●混乱し「鬱」になり債務金額が分からなくなる  
  債務が多くなって資金繰りが混乱してくると…殆どの人は「鬱」の症状をともなって訪ねてきます。頭の中が本当にグチャグチャになっています。どうしたらいいのか自分で考えるという思考力さえなくなっています。
全ての関係書類を持参していただきます。1件ずつ一覧表として整理していきます。1年間分の資料を整理してみると、時間を追って債務の内容が変わってきています。
初めは買い物によって発生した債務です。次に信販カードのキャッシングによる債務です。そして…最後の方は買い物の債務よりキャッシングの債務が残っています。
債務の増えるプロセスは…
@銀行系の貸越債務→A信販会社の借入債務→Bサラ金カードの借入債務→C友人からの借入債務…と、債務金額がだんだん増えていきます。
整理には時間をかけますから2時間以上かかることもあります。来訪者は整理して出来上がっていく資料を、焦点の合わない眼でボ〜っとみています。
まさに「鬱」の状態でして…気力も覇気も感じられない状態です。
リスクカウンセラーの手によって現実が詳らかになってしまうと、債務額の大きさに驚くのかと思えばそうではなく…むしろ、「出すものを全て出し尽くした」ということでホッと安心しきった様子さえ感じられる状態です。
この現実を自分一人で受けとめるのが、どんなにか辛かったことでしょう。
  ここから問題解決のための第一歩が始まります。