経営が苦しくなったとき、目の前の問題を解決することに執拗に意欲を燃やして無駄な時間を費やしている経営者を目にすることが多々あります。目の前に起きた問題に固執しすぎているがために否定的、悲観的になり、周囲の人から見ても明らかに心神耗弱の状態になっている社長の相談を受けることがあります。
時間をかけて話を聴いていくのですが「問題は必ず解決できますよ…」と言ってから、問題の絡んだ糸をほぐしていきます。目線の高さを変え、視点を変え、方向性を見定めていくことで一気に問題の解決が出来ることが多いのです。
先日ある方から、自分自身の【「・」と「→」】(点とベクトル、位置と方向)を正しく見極めて行動することの大切さを教えていただきました。問題が起きて目の前が真っ暗になった時でも、先ずは落ち着いて自分が置かれたている立場を認識し、進むべき方向をじっくりと見極めることが大切なのだと思います。
他人にとっては小さな問題にしか見えないのに、本人にとっては身動きできないほど大きな問題と受け止めてしまっている場合もあります。それを一緒に解決することで苦しみは半分になります。リスク・カウンセラーの仕事って、そんな風に役に立てればいいのかなぁ〜と思っています。
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